2016年1月9日土曜日

大津の公民館よどこへいく

大津市の公民館問題についても触れないわけにはいかない。ここには越直美市長の政治理念やその手法が集約されているからである。


まず事実関係を時系列によってまとめると

1. 平成24年秋ごろ(私の就任数か月前、第三者調査委員会の調査がたけなわの頃)越直美市長による事務事業評価の2次評価が行われ、「公民館はいらない」「とりあえず公設・公営で利用者団体の自主管理にしなさい」「更には職員の配置をやめて指定管理化を目指す」と明言された。ちなみに当時の大津市の公民館は35人の生涯学習専門員を擁し、人件費・人権経費は年間およそ1億円であった。

2. 平成25年度(私が就任した年度)に16名の委員からなる「社会教育委員会」が作られ(委員長は滋賀大学の神部教授、PTA代表や学校教職員代表、公募委員などで構成)平成25年9月に最終報告会が行われて、私も出席した。

3. これを受けて、所管部門としての教育委員会が同年11月に見解をまとめ越直美市長に提出した。

4. 市長部局はこの見解書をニ役協議に附し、その中で越直美市長はその一部の書き換えを教育委員会に要請した。書き換えを要請された箇所は大津市は歴史的に小学校・公民館が地域活動の拠点でありその役割は重要であるとの趣旨の箇所である。(議事録在り)

5. 教育委員長は教育委員会を招集し協議した結果、先の「社会教育委員会」の報告書でも強調されていることでもあり、書き換えはしないことを決定した。

6 .これには余談があって、平成25年度の「包括外部監査」の対象部門が教育委員会(事務局)であったが、報告書の中で公民館に費用がかかりすぎていることや機能・態勢の見直しが必要との指摘がされている。

7. 平成26年度には市民部自治協働課に「大津市市民センター機能のあり方検討会議」が作られ、平成27年5月のまとめの中で、市民センターは将来的にはフルスペックの基幹支所とその他の支所に再編成して指定管理者制度を目指すとされている。

8. 本年1月7日に開催された市長選挙立候補予定者による公開討論会で、越直美市長は「市民センターの建物は残し、市民による自主運営で開館時間や飲食も含め自由に使える場にしたい」と述べた。(1月8日京都新聞)

私の知る重要なイベントは以上であり、越直美市長の目指す公民館とはいかなるものであるのか、読者の皆さんのご賢察にお任せしたい。




2 件のコメント:

  1. 市長選はいよいよ明日告示ですね。お疲れさまでした。
    ブログ開設1ヶ月で2万2000以上のページビューは大健闘でしたが、せめて大津通信と同時スタートなら、もっと様々な角度から掘り下げていけたのにと、惜しまれます。

    「大津市議会議員 ブログ」で検索すると、様々な会派の議員さんのブログが見つかりますので、参考になると思います。
    その中で、私が個人的によくまとめられていると思えたのは下記URLは若手議員さんのブログで、越市政4年間を総括されています。
    どなたかがお尋ねのスクールランチについても述べられていますが、掲載の可否は富田さんのご判断にお任せします。
    http://blog.goo.ne.jp/yaman11/s/%A5%B9%A5%AF%A1%BC%A5%EB%A5%E9%A5%F3%A5%C1

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  2. >読者の皆さんのご賢察にお任せしたい

    いや、富田氏のご賢察を期待してましたのに。

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